SQLServerで、動的SQLでSELECTした結果を変数にセットするサンプルです。
sp_executesqlを使用します。
構文
- （sp_executesql構文）
- sp_executesql ＜SQL＞, ＜パラメータ定義＞, ＜パラメータ設定＞
| 引数 | 説明 |
|---|---|
| ＜SQL＞ | 実行するSQL文の文字列を指定する ※nvarchar型を使用する必要あり。 |
| ＜パラメータ定義＞ | SQL文中で使用するパラメータの定義を文字列で指定する ※nvarchar型を使用する必要あり。 |
| ＜パラメータ設定＞ | 定義したパラメータの設定を行う （IN用パラメータなら値の代入、OUT用パラメータならOUTPUTとして宣言） |
サンプル
例として以下のテーブルを使用します。
| code | name | age |
|---|---|---|
| 101 | 織田信長 | 47 |
| 102 | 豊臣秀吉 | 61 |
| 103 | 徳川家康 | 73 |
例１）動的SQLで結果を変数にセットする例
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 |
--変数定義 DECLARE @sql nvarchar(max); --SQL文用 DECLARE @para nvarchar(max); --パラメータ用 DECLARE @aa VARCHAR(100); --OUT用変数１ DECLARE @bb INT; --OUT用変数２ --動的SQL SET @sql = N'select @aa = name, @bb = age from m_user where code = ''101'' '; --値受け取り用の変数定義 SET @para = N'@aa varchar(100) OUTPUT, @bb int OUTPUT'; --動的SQL実行 EXECUTE sp_executesql @sql, @para, @aa OUTPUT, @bb OUTPUT; --結果表示 print @aa; print @bb; |
- （結果）
- 織田信長 47
例２）動的SQLで結果を変数にセットする例（INパラメータも使用）
|
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 |
--変数定義 DECLARE @sql nvarchar(max); --SQL文用 DECLARE @para nvarchar(max); --パラメータ用 DECLARE @aa VARCHAR(100); --OUT用変数１ DECLARE @bb INT; --OUT用変数２ DECLARE @xx varchar(100); --IN用変数 SET @xx = '102' --INパラメータ --動的SQL SET @sql = N'select @aa = name, @bb = age from m_user where code = @xx '; --値受け取り用の変数定義 SET @para = N'@aa varchar(100) OUTPUT, @bb int OUTPUT, @xx varchar(100)'; --動的SQL実行 EXECUTE sp_executesql @sql, @para, @aa OUTPUT, @bb OUTPUT, @xx; --結果表示 print @aa; print @bb; |
- （結果）
- 豊臣秀吉 61
備考
- 複数件SELECTされた場合でもエラーにはならずに最初の１件の値が変数にセットされます。